■ 鉄筋コンクリート(RC造)と木構造を併用した「混構造」によるスタジオ 「南白山アトリエ」
  
   ―プロジェクト開始から完成、検証まで―

    「北東北 八戸に内外打放しコンクリート建築は成立するのか?」この疑問からプロジェクトはスタートします。
    氷都八戸で外観、内部とも無骨なコンクリート表現の建築を実現したい、その強い思いでのスタートでした。
    
     ― 地域素材:コンクリートや鉄など地域産出素材について―
     八戸地域は地下に石灰石が大量に眠る地域(埋蔵量10億t)、昭和45年から八戸市松館より八戸港まで石灰石
    搬出用のトンネルが掘られ同48年生産開始、現在でも稼働し石灰石及びセメントが全国へ向けて生産されています。
    市民の水道水である地下からの豊富な湧き水(三島の湧き水)や(蟹沢の湧き水:通称ガンジャの水)は石灰成分
    を多く含む名水。石灰カルキの多い硬水はエコキュートが使用不能なレベルの美味しい水です。
     名水と寒冷地が育む木材、地域で生産されるステンレス、鉄筋、セメント、鉱滓、特殊鋼など、ふと八戸地域を
    見渡すと地域特有の素材や工業製品、特異な気象条件や良好な地理的条件が揃っています。
     地域の材料(石材・鉄・セメント・木材)で、地域の職人が、地域の建築を、地域環境に合わせて設計し造る。
    これは私たち建築家の大きな役割のひとつです。
    
     このプロジェクトは、コンクリート打放し表現での断熱方法、エネルギー効率、素材の熱容量による快適度の検
    討、結露対策、コストの検討、耐震性能の検討、地域の日射や環境条件などさまざまな方向から検討を重ね、地域
    のセメント、鉄、建材、地域産木材を使用した打放しコンクリートと木造伝統技術による良質な混構造建築がこの
    地で実現可能と確信、その実証のため2018年1月に設計を開始、2019年2月に本体工事着工、そして2020年12月、
    計画開始から約3年を要して完成に至りました。

     2021年1月6日からの数日間、完成間もないアトリエを外気温-15℃、数年に一度の異常な大寒波が襲いました。
    このアトリエは、完成早々に室内温熱環境を検証することとなりました。
     結果は、内部結露ゼロ、室内温度23℃、スタッフは輻射熱による快適な室内環境での仕事をYシャツ1枚で続け
    ました。スタッフの一人は異常な外気温をすっかり忘れ、仕事に没頭していました。     

     なぜまったく問題が無いのか。熱容量のコントロールによる輻射熱のキープと湿度管理、そして室内対流のコン
    トロールによるものです。打放しコンクリートとウレタン断熱材は熱容量がほぼイコール。ここにヒントがありま
    す。詳しい設計内容、温熱環境については説明に数ページを要するため、ここでは割愛します。

     いよいよ、寒冷地域型混構造・コンクリート打放し表現の建築に自信を深め、地域の素材で地域の気候風土に合
    わせた耐震性能が圧倒的に高い混構造建築を、今後確信的に展開していきます。
                                                (堀内 将人)
     
        
     
 ■ ミーティング アトリエ / デザイン スタジオ 「南白山アトリエ」

完成: 2020.12

■ 南白山アトリエ:青森県八戸市南白山台3丁目8-10

ホリウチ アーキテクツ
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Masato,HORIUCHI 
Motoichi,KAWAMURA
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